穴あけからインプラントの埋め込みまで

前回(いよいよ手術を受ける)の続きです。今回も一部グロ表現が出現しますので、苦手な方はご注意ください。

スポンサーリンク

流れ出る生理食塩水との戦い

骨に穴を空け、削っている最中というのは、ひっきりなしにチューブから生理食塩水が出され、幹部を洗いながら穴を開けている様子でした。しかし、私はこの生理食塩水を、「血が噴出している?」と勘違いしてしまい、大量に血が出てる!と少し慌ててしまいました。

食塩なので、多少しょっぱいというか、なんとなく口の中をガリっと噛んでしまって出血してしまった際の味に似ている気がしたんですよね。

もちろん、多少の出血はありますが、このようにドバドバと血が出ることは通常ありえません(失敗していなければ)。でも、洗浄のための食塩水を一度「血」と認識してしまうと、その手術中はずっとそれが血液が漏れ出しているんだと思い込んでしまい、余計に「おえっ」と嗚咽をあげそうになってしまいました・・。

それでも、顔を動かしてばかりだと、穴あけも正確に出来なくなるでしょうから、ぐっと我慢。看護師の方が吸引用のチューブで喉の奥にたまった食塩水を吸い取ってくれるのですが、その瞬間を待ちわびながら手術を受けていました(笑)。もうずっと喉の奥にチューブ当てといてくれ!と言いたかったくらいですが、軟弱に思われるのも嫌なので、やはりひたすら我慢。やせ我慢です。

インプラント体(土台)とアバットメントの埋め込み

インプラントの埋め込みようの穴あけ作業が完了し、次に土台(人工歯根、フィクスチャーとも)を骨の中に埋め込んでいきます。

この土台にはいくつか種類があり、大きく分けるとスクリュータイプとシリンダータイプの2つに分けられます。私が埋め込んだのはスクリュータイプで、埋め込む穴の面積が少なく済み、骨との接着もしやすく、噛む力を骨に効率的に伝えることができるという特徴があります。

もの自体は非常に小さく、プラモデルの部品のような感じに見えます。土台を穴に入れつつ、微妙な角度や深さを少しずつ骨を削って慎重に埋め込んでいる様子でした。

この土台を埋め込むにも、結構時間を使っていたと思います。レントゲンと患部を何度も見比べて、最適な位置になるように調整していたようです。

私の方はというと、顎の骨への穴あけが終了したのかな?という安堵感から、なんだか眠気が襲ってきてしまい、睡魔に負けて口を閉じてしまわないようにすることに集中しておりました。それくらい、痛みらしい痛みは感じなかったというわけです。

さて、埋め込む場所への土台の埋め込みも完了し、埋め込んだ土台の上に、ヒーリングアバットメントと呼ばれる人工歯とインプラントとの連結部分を保護する器具を、インプラントの上に被せます。

私は切開手術が1回で済む「1回法」で治療を行ないますので、インプラントの土台部分が、歯肉の表に出たままとなります。骨と土台が完全にくっつくまでは、通常2ヶ月~6ヶ月程かかりますので、その間、土台の頭部分を守るために用いられるのが、このヒーリングアバットメントとうわけです。

このアバットメントを装着して、インプラントの埋め込み手術は無事終了となります。切開した歯肉部分を縫合し、これにて手術は無事終了。痛みと言えば、麻酔が効いているのでまったくありません。しいていうなら麻酔が少しだけチクっと感じた程度です。

私は痛みよりも、先にも書いたように生理食塩水による嗚咽の我慢がつらかったですね。平気な人はまったく気にならないとは思いますが、喉が貧弱な私にはちょいとつらい時間ではありました・・・(汗

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク