人工歯の接続が再び緩む

前回の続きです。8月上旬に人工歯とアバットメントを接続しているネジが緩んでしまい、再度しっかりと固定しなおすというトラブルが発生してから2週間後。お盆休みを利用して、和歌山県のとあるキャンプ場でまったりと過ごしていました。

再装着した歯科インプラントですが、噛み合わせもバッチリで、違和感も殆ど感じない状態となり、非常に快適です。人工歯の固定位置を少し下げたことが良い結果に繋がったのかな?と考え、もう大丈夫だろうと思っていた矢先、出先のキャンプ場にてまたまたトラブル発生。

食事中に「ガキッ!」と、口内で鈍い音が鳴ります。サーっと血の気が引くような感覚が・・・。もしかしてインプラントが折れた?抜け落ちた?!おそるおそる人工歯の辺りを手で触れてみるが、歯はちゃんとあります。抜けたとか折れたとかではなさそう・・・しかし、明らかにおかしい!なんと、人工歯を指で掴んで上下に動かすことができてしまいましたwダメです。またスクリューの固定が緩んでしまったようです・・・。

本当は今すぐ歯医者さんへ行かなければならないのですが、タイミングが悪かった・・・。

今日から3泊4日でキャンプの予定を組んでおり、今日はその1日目です。せっかくの盆休み、思いっきり羽を伸ばしたかったということもあり、とりあえずは人工歯を元の位置に押し込み、以後食事は全て右側での片噛みで済ませることにしてキャンプを続行。

左側ではモノを絶対に噛まないように注意しつつ、無事(?)キャンプを終えることができました。

うーん、1度ならず2度までも・・・。しかも今回は、前回の再固定から日も経っていません。この時点では、一転して歯科インプラントにして失敗したかな・・・とかなり後悔しておりました。

盆が明けて、すぐに歯医者さんへ。緩んでしまった状態等を説明し、緩んでしまう原因の解明と対応策を提案してもらいます。提案内容としてはこんなカンジ。

  • スクリューの接続をやめてセメントでの固定にする
  • インプラント体をもう一本埋め込み、人工歯とインプラント体にかかるストレスを分散する

まず、スクリューが緩んでしまう原因ですが、やはり人工歯に強いストレスが継続してかかっていることが原因だったようです。かといって、これ以上人工歯の位置を下げてしまうと、上側の歯との間に隙間ができてしまい、今度はしっかりと噛むことができなくなってしまいます。

そこで、解決策として提案された内容が、セメントによる固定でした。しかし、この方法でも少し懸念点があるとのこと。

私の場合、左の奥歯付近に強いストレスを継続的に与えてしまうような噛み合わせの「クセ」があるようで、1本のインプラント体にかかるストレスが大きなものとなっているようなのです。

このまま一本のインプラント体にストレスがかかり続けると、インプラントが抜けてしまったり、折れてしまう可能性もあるということでした。うーん、それは困る・・・。

そこで最も確実なのが、インプラント体をもう一本埋め込み、さらに固定をスクリューではなくセメントにしてしまうという方法でした。

歯科インプラントでは、通常は1本の歯に対して1本のインプラント体が利用されます。それは奥歯の場合でも同様です。しかし、奥歯は他の歯に比べて一番ストレスのかかる部分です。なので、人によっては奥歯はインプラントを2本利用する場合もあるのです。

これは事前の説明でも受けていたのですが、まさか私にこのような噛みグセがあるとは知らず・・・。

ちなみに、インプラント体を1本の埋め込みにしたのは、手術の負担が減ることと、インプラント体と骨とがしっかりとくっつく確立が高くなることが理由ではありました。短い間隔(インプラント体同士の隙間)でインプラントを2本同時に埋め込んでしまうと、骨との接続が上手くいかなかったり、抜け落ちてしまう可能性が出てきてしまうのです。

ちなみに、私は先ほど受けた提案の後者の方を採用することにしました。また土木工事を受けることになりますが、後者の提案を採用するにあたって、それなりの勝算(?)もあったためです。

前回の手術から時間も経っており、現在顎の骨に結合しているインプラント体もしっかりと定着しています。なので、追加でインプラントを埋め込んだとしても、もう一本のインプラントには影響が少なくてすみそうと考えたからです。

もう一点の理由としては、私の噛み癖による人口歯への負荷の問題です。自分では意識していないのですが、左側に強い力が日常的にかかっている以上、インプラント体が1本では心許ないと考えたためです。

私は日常的にパソコンを扱う仕事をしており、椅子に座っている時間も非常に長く、肩こりも慢性的に抱えているような状態です。その様な生活環境にあるため、無意識のうちに歯を食いしばったり、もしかすると睡眠中に歯軋りを行っているのかもしれないと・・・。

歯ぎしりには、「クレンチング」と呼ばれる、上下に「グッ!」と力を入れて噛んでしまうようなものもあります。私の場合は、この状態の歯ぎしりである可能性が高く、アバットメントと人工歯の接続をセメントに変更したとしても、今度は根元のインプラント体になんらかの影響が出そうと考えました。

幸い、追加の手術にも費用は掛からない(5年間の無料メンテナンスに含まれる)とのことで、その事も追加の手術に踏み切る要因となったことは間違いありません。

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