インプラントに関する個人的な解説記事はこちらで既に書いていますが、このページでは世間一般的に見るデンタルインプラント(以下、インプラント)について説明しています。
インプラントは体内に埋め込む医療機器等の総称
インプラントとは、体内に埋め込む医療機器や材料の総称です。wikipediaによれば
インプラント(implant)とは、体内に埋め込まれる器具の総称である。 医療目的で広く行われ、失われた歯根に代えて顎骨に埋め込む人工歯根(デンタルインプラント)、骨折・リウマチ等の治療で骨を固定するためのボルトなどがある。
とあります。また、日本口腔インプラント学会の中では、以下の様に解説されています。
心臓のペースメーカー、人工関節、美容成形の目的で体内に埋め込むシリコン材料等は、いずれもインプラントです。歯が無くなった場合に、顎骨に埋め込む人工歯根もインプラントの一つであり、正確には歯科インプラント(デンタルインプラント)と呼称されます。
どちらの解説にも書かれていますが、歯科インプラントが普及した現在では、「インプラント=歯」という認識が広く普及しています。その関係から、当ブログでも「デンタルインプラント」のことを「インプラント」と表すことで統一しています。
インプラントは通常の歯と同じように噛める
私は2007年に左下の奥歯にインプラントを埋め込む手術を行ったのですが、現在では通常の歯との違いが感じられないほどの収まりの良さを得ています。
インプラントの手術から治療の経過、現在に至るまでをブログに纏めていますので、詳細はそちらをご覧頂くとして、インプラントの良い点はなんといっても、普通の歯と同じ様にものが噛めるという点に尽きます。
もちろん、見た目の審美性がメリットになるという方もいますが、やっぱり美味しいものを痛み無く、気持ちよく食べることができる点は本当に大きなメリットとなります。
埋め込んだインプラント本体(フィクスチャー)は骨と直接繋がっていますので、噛み心地がしっかりと顎の骨に伝わってきます。 こりこりとした食べ物や、柔らかい食べ物、硬い食べ物まで・・・。他の天然歯と同じ働きを持つことができるのが、インプラントの大きなメリットとなるわけです。
メリットばかりではないが・・・
もちろん、インプラントはメリットばかりではありません。保険が利かない自由診療のため、通常の歯科治療に比べて費用は高額となってしまいます。また、手術を伴う治療のため、痛み等の肉体的な負担も強いられることになります。
他にも、施術が完了するまでに数ヶ月を要したり、歯周病を罹患(りかん)している人は手術自体を受ける事が出来ないといった制限も伴います。 術後のメンテナンスも非常に大切です。
しかし、それらのデメリットを補って余りあるメリットは大きく、事故や病気で歯を失ってしまった方にとっては、天然の歯に近い機能を取り戻すことが出来る、素晴らしい技術がデンタルインプラント治療なのです。